通信制高校の勉強法は?一般的な学習の流れについて解説

通信制高校への入学を検討している人のなかには、「どのような学習が行われているのか」について気になる人も多くみられます。通信制高校では、一体どのような学習が行われているのでしょうか。きちんと内容を把握したうえで、入学を決めるのが大切です。

この記事では、通信制高校の一般的な学習の流れや、勉強法のコツについて紹介します。

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通信制高校と全日制高校は学習面にどのような違いがある?

そもそも、「通信制高校」と「全日制高校」には、どのような違いがあるのでしょうか。通信制高校と全日制高校は、学習面に大きな違いがみられます。全日制高校は、基本的に毎日学校に通って授業や定期テストを受け、進級して卒業できるというものです。

一方、通信制高校は基本的に「単位制」が導入されており、定められた単位を取得することで「高等学校卒業資格」が取得できる仕組みになっています。全日制高校は学校で授業を受けるのが基本であり、通信制高校は自宅などで自主学習を行うのが基本という学習スタイルの違いがあります。

通信制高校の基本的な勉強方法とは?

通信制高校における勉強は、「自主学習」がベースとなります。全日制高校であれば毎日学校に登校して授業を受け、定期テストで点数を取れれば、そのままスムーズに卒業できるケースもあります。しかし、通信制高校の場合は自分でスケジュールを決めて、コツコツと学習を進めるための強い意志が必要です。

通信制高校の勉強法には、大きく分けて「レポート提出」「スクーリング」「定期テスト」という3つの種類があります。この3つをくり返し行い、必要な単位を取って、資格取得を目指すことになります。この3つの内容のどれかが欠けてしまうと、資格を取得できなくなるため、注意が必要です。

きちんとそれぞれの学習内容を把握し、自分で勉強の予定を考える必要があります。

レポートの勉強法のコツ

通信制高校の勉強において、重要になるのが「レポート」です。通信制高校でのレポートは、きちんと自主的に学習ができているかどうかを確認することを主な目的としています。なお、各通信制高校によって、レポートの提出数は異なります。

レポートの内容はそれほど難易度の高くないものが多い傾向です。一般的なレポートのように記述式のものは少なく、選択式などの取り組みやすいものが多くみられます。教科書の内容以上の回答を求められるケースはほとんどないため、過度に負担や不安を感じなくて済むでしょう。

ただ、レポート提出をきちんと行うためには、学習のコツをつかんでおくのが重要になります。レポートの勉強法のコツは、何といっても「レポート作成のスケジュールをきちんと立てる」ことです。レポートには提出期限が定められており、しっかりとそのルールを守らないと、スムーズに資格取得ができなくなる場合があります。

スムーズな資格取得を目指すためには、提出を先延ばしにせず、きちんと期限を守るのが重要なのです。毎日レポート作成のための時間を設けるなど、工夫を行いましょう。

スクーリングの勉強法のコツ

通信制高校というと、一切登校せずに自宅学習のみで済むというイメージを持つ人も少なくありません。しかし、実際は通信制高校であっても、「スクーリング」という登校日が設けられています。通信制高校のスクーリングは、単位取得のために必要となるものです。

たとえば、スクーリングに50分間参加した場合、1単位を取得できるという具合です。各科目において必要な単位数が決められています。

万が一、スクーリングに参加しないと、取得できない単位があるため注意しましょう。

スクーリングでは主に学科についての学習を進めることになります。それ以外にも、生徒会、ホームルームなどの活動を通じて、特別単位を取得できることもあります。通信制高校のスクーリングは、基本的に全国にあるサテライトキャンパスや本校校舎などで行われるのが一般的です。

さらに、合宿のようなスタイルで、リゾート地のホテルなどでスクーリングを行う通信制高校もあります。楽しみながらスクーリングを行いたい人は、実施場所についてあらかじめ調べておくと良いでしょう。また、必要となるスクーリングの年間日数は、各通信制高校において異なります。

登校日をなるべく少なくしたいなどの希望がある場合は、集中スクーリングなどを実施している通信制高校を探すのがおすすめです。

定期テストの勉強法のコツ

学習面において、不安になる人も多いのが「定期テスト」です。全日制だけではなく、通信制高校でも「定期テスト」が実施されます。通信制高校で行われる定期テストの内容は、基本的にそこまで難易度が高いものではありません。

レポートをきちんと提出して自宅学習に励んでいる人であれば、それほど問題なく解けるケースが多いでしょう。そのため、通信制高校での定期テストは、コツコツと真面目に自宅学習をしている人であれば、特別な試験勉強を行わなくても良い場合がほとんどだとされています。

また、通信制高校の場合、定期テストによる「留年」の心配はありません。全日制高校の場合、定期テストで及第点に届かなければ、留年してしまうリスクがあります。一方、通信制高校は単位制を設けているため、そもそも留年という概念がないのです。

したがって、「留年してしまうかもしれない」という不安を抱かず、プレッシャーを感じずにリラックスした状態で定期テストに挑めるという特徴があります。

ただし、合格点に至らなかった場合、勉強をやり直す必要があるため、注意しましょう。それに、留年はしなくて済むとはいえ、定期テストで履修をくり返していたら、卒業までにそれだけ時間がかかってしまう原因につながります。

毎日学習をしっかりと進めて、着実に知識を深めておくのが大切です。定期テストをスムーズにクリアするための勉強法のコツは、「疑問をそのままにしない」ことです。通信制高校の場合は自宅学習がメインとなるため、どうしても自分の力だけでは理解できない部分が出てきてしまうケースも多くみられます。

このように、学習面で生じた疑問はそのままにせず、早めに解消するのが大切です。わからない部分をメモしておき、スクーリングのときなどに直接先生に質問してみるのも良いでしょう。また、なかには日頃から生徒からの質問に答えられるよう、十分なサポート体制を整えている通信制高校もあります。

学習面で挫折してしまうのが心配という人は、すぐに相談できる体制が整っている学校を選ぶと安心です。